昨年11月にネパールとマラウイの生徒と教員を日本に招聘し、山口県だけでなく、兵庫県や大阪府にも訪れながら様々な出逢いと学びが深まったグローカルプログラム。そのプログラムの中で、学校生活体験やホームステイを行った周南市立菊川小学校の生徒とマラウイ、ネパールの生徒同士が、久しぶりにオンラインでの再会を果たしました!
▼昨年11月のグローカルプログラムの様子はこちら
会えて嬉しい!で溢れる笑顔
今回のオンライン交流では、なかなかネパール・マラウイとの2カ国同時のオンライン交流日程の調整がつかなかったため、2月19日にマラウイ・バンビーノの生徒と。その翌日に、ネパール・LRIの生徒との交流を2回に分けて実施。菊川小側は、それぞれ授業外の放課後と昼休みの時間を用いて、参加したい生徒が自由に参加できるスタイルで事前に生徒にアナウンスしたうえで、当日を迎えました。
それぞれ集まった菊川小の生徒の中には、実際にホームステイファミリーとしてネパール・マラウイの生徒を受け入れてくれた子や、昼休みに一緒に遊んだ子、クラス生活を共にした子など…1年生から6年生まで様々な想いをもった生徒さんたちが集まってくれました。
ネパールやマラウイと繋がった教室に集まり、ニックやチムニー、ダクシャやアロギャの顔を見ると…「チムニー!!!」「アロギャ久しぶり!」などと満面の笑みで手を振りながら、話しかける菊川小の生徒たち。海外側もその声に、久しぶりに再会する日本の友達の表情に嬉しそうに手を振りかえしていました。

みんなが席について交流が始まると…少し緊張している表情をみせていた菊川小学校の生徒さん。それに対して、ネパールやマラウイ側は…「最近の日本はどう?」「いま流行っているアニメはなんなの?」「今日の給食は何を食べたの?」とたくさん最近の日本での生活の様子について質問を投げかけてくれて、みんなの雰囲気は少しずつあたたまっていきました。
「楽しい」「嬉しい」という出来事が一番の思い出
菊川小の生徒さんからの質問で私が一番印象的だったのは…「初めての日本滞在で一番の思い出は何?」という質問。一緒にたくさんの時間を過ごしたダクシャ、アロギャ、ニック、チムニーはどう感じていたんだろう…そんなちょっぴりドキドキした表情を見せながら、質問してくれました。
その質問を受けたダクシャ、アロギャ、チムニー、ニックは…
「 初めての日本でたくさん友達ができたことが一番うれしかった!」
「みんなと一緒に昼休みたくさん遊んだことだよ!」
「日本の学校生活は初めてだったけど、みんなが優しくいつも接してくれたことが嬉しくて一番の思い出!」
「たくさんみんなと遊んで、友達ができて、それが僕の人生においても一番の思い出になってるよ」
といった回答をしていました。

最初はお互いに言葉もうまく通じないし、年齢も少しずつ違ったり、どんなふうに頼ったり、受け入れてあげたらいいのか…みんなが不安を感じていたグローカルプログラムでの学校滞在初日。それでも、少しずつ一緒に過ごす時間や授業、遊びでの時間を通して、言葉が繋がらなくても、相手の優しさを受け取り、困っていることを感じ取り、心と心が繋がった3日間。
そんな日本での経験は、「楽しい」「嬉しい」という人と人との関わりあいだからこそ生まれる感情は、きっとこれからも彼らの人生を支え、新たなきっかけを与えつづけてくれる一生の思い出になったにちがいないんだな〜と感じました。
ホームステイファミリーは、このプログラム実施をきっかけに、今でも個別に留学生と繋がり、家族同士でのコミュニケーションを取り合っているとのこと。久しぶりの友達との再会は、次こそは自分がネパールやマラウイに行くんだ!という新たなモチベーションにも繋がっているかもしれません。 素敵な時間を共に過ごさせていただき、ありがとうございました。
(Colorbathスタッフ:椎木)