6月29日(木)、日本・ネパール・マラウイの3か国をつないで実施してきた、オンライン交流プログラム「DOTS」に関する活動報告会を実施しました。
当日は、働いている場所・学校の種類もさまざまな8名の先生方に参加していただき、アイデアが溢れ出す充実した2時間になりました。
「非日常」から「日常」へ。オンライン交流の役割の変化
まず最初に、オンライン交流プログラムに初期から携わってきたスタッフの椎木より、活動についての紹介がありました。
Web交流プログラム「DOTS」は、日本とマラウイ・ネパールをオンラインでつなぎ、様々なテーマについて対話を行う国際交流プログラムです。一般的に「発展途上国」と呼ばれる国で生活する“同世代の生徒”と交流をすることにより、生徒たちにとって「遠い外国の人」が「身近な友達」に変わり「もっと友達をつくりたい」という前向きな気持ちへ変化していきます。そして、意見や捉え方の違いにふれ、物事を様々な視点から捉えることの大切さを体感できます。
これまで、全国8都府県、延べ20の学校、2000人の生徒たちに、「世界とつながるきっかけ」を届けてきた「DOTS」。
最近は、授業実践の主体である「先生たち」に焦点をあて、アイデア交換ができる場やコミュニティづくりにも力を入れてきました。
その中で気づいたのが、「DOTS」の役割が、変化しつつあるということ。
10年間続けてきた中で、非日常としての世界との「交流」だけが重要なのではない、ということがわかってきました。DOTSを通して培った「一歩踏みだす勇気」を、生徒さんや先生方が、日常生活の中で活用していけるように後押しすること。
具体的には、英語だけではない教科で自ら進んで調べることにつながったり、言語を問わず柔軟にコミュニケーションをとるスキルにつながったり、そういった可能性も広げていけると思っています。(椎木)
アイデアが止まらない時間
活動紹介のあとは、実際に参加してくださった先生方とのディスカッションの時間。
長年の間「DOTS」に関わってきた、周南市立菊川小学校の勝間田先生からの投げかけもあり、所属する学校・自治体・立場もさまざまな先生方から、次々とアイデアが飛び出してきました。
どの先生も、受け持っている子どもたちへの想いはもちろん、まずは自分自身が楽しんでみる、挑戦してみるエネルギーを持たれていたのが、とても印象的でした。
参加後のアンケートでも、対話の時間に対する反響が多く寄せられました。
オンライン交流の良さを再確認できたことと、自分の学校でこんなことができないかなというイメージがふつふつと湧いてきました。
海外に目を向けている人々は、仕事や問題解決に対する思いや、自分たちがやり遂げたい野望に対する熱量が、とっても高くて、素敵だなぁと思いました。オンラインの時代だからこそ、もっと手軽に国際交流が学校現場でできたらいいなぁと思いました。
これからの「DOTS」を、一緒に創りませんか?
今後もオンライン交流プログラム「DOTS」では、先生方とのつながりを大切に、日本・ネパール・マラウイの子どもたちに、世界とつながり、挑戦する機会を届けていきます。
直近では、以下のイベントを予定していますので、興味のある方はぜひご参加ください。
DOTSセミナー:7月27日(木)20:00〜21:30
定員:20名
開催場所:オンライン
DOTSセミナー:8月24日(木)20:00〜21:30
定員:20名
開催場所:オンライン
<これまで扱ってきたテーマ>
・小学校/中学校でのDOTS実践事例
・規模の違う教室におけるDOTS実践事例
・英語の授業、「総合的な探求の時間」における実践事例
・生徒自身の「やりたい」「話したい」を引き出す声がけ