9月27日(火)20時から、第1回DOTSセミナー「世界とつながる教室のつくり方」を開催しました。
当日は5人の先生にご参加いただき、城南小学校教諭・横内先生を囲む座談会形式で実施。
海外とのWeb交流を行うためのノウハウやアイデアづくりはもちろん、先生方が普段感じられている課題感や葛藤、わくわく感や希望も共有できる、充実した2時間となりました。
当日は、参加者同士の自己紹介からスタートしました。
働いている地域や学校、「DOTS」に興味を持ったきっかけは十人十色。
教育や授業づくりに関する熱い想いを共通のテーマに、場が温まりました。
次に、昨年度から長野県・諏訪市立城南小学校で「DOTS」を実践されている横内先生から、取り組み内容に関する発表がありました。
総合的な学習の時間の授業計画を立てる中、「海外の人との交流を取り入れたい」と思い立った横口先生。
交流先を見つけるのは簡単なことではなかったそうですが、偶然見つけたColorbathの活動報告会に飛び入り参加し、「DOTS」に出会います。
「準備をしすぎずに、その場の子どもたちの言葉や感情を大切にしたい」という私たちの考え方に戸惑いつつも共感し、臨んだ初回の交流。
城南小の生徒たちは、積極的に質問をするネパールの子どもたちの姿勢にも刺激を受けたようで、特技を披露したり、大きくリアクションをとったりと、元気いっぱいに参加してくれていました。
手応えを感じた横内先生は、今年度はマラウイ・カプタ小との交流授業に取り組んでいるほか、同じくDOTSの交流校である山口市立柚野木小学校と、国内でのweb交流も実施しました。
発表の最後に横内先生は、
「オンライン交流だからこそ、可能性は無限大。今後は学校の種類をまたいだ交流などにも取り組みたい」
「うまくいかないことも含めて、試行錯誤を楽しんでいる」
と話してくれました。
Colorbathに出会ったときから、エネルギー・そして生徒たちへの思いやりに溢れている横内先生。
他の学校の先生のためにも動いていきたいという姿勢に、胸が熱くなりました。
その後は、参加していただいた先生方も交えたフリートークを行いました。
具体的な交流の方法や、日程調整・通訳などのColorbathができるサポートに関する質問や、「自分の学校だったらこれができそう」といったアイデアが数多く飛び交い、活発な議論となりました。
そしてそれだけではなく、“事前準備を手放す”ことの難しさや、ICTをあくまで道具とする考え方、子どもたち自身の「伝えたい」「話してみたい」を引き出す授業づくりについてなど、先生方の葛藤や熱い想いにも触れることができ、私たちにとっても多くの学びがある時間でした。
Web交流プログラム「DOTS」は、出前授業のような形をとっていません。
学校が中心となって授業をつくることにとことんこだわり、先生方とのコミュニケーションを積み重ねてきました。
今後はこれまでの経験を活かして、「DOTSアンバサダー」と呼ばれるような、DOTSを行った経験のある先生が他の先生方に、授業づくりのコツやアイデアをシェアする取り組みを活発化していく予定です。
その一環として、「DOTSセミナー」も毎月開催していきますので、初めての方も、2回目・3回目の方も、ぜひお気軽にご参加ください!