9月24日、山口市立柚野木小学校とマラウイのカプタ小学校をつなぎ、Web交流プログラム「DOTS」を実施しました!何度も対話を重ねることで、お互いのことをもっとよく知れた時間でした。

日本からマラウイへ、心のこもった贈り物

最初の話題は、先日マラウイに届いた色とりどりのマスクについて。

初回の交流で、マラウイでも新型コロナウィルスの影響が広がっていることを知った柚野木の生徒たちが、手作りしたものです。カプタ小学校の5年生を中心とした180名に手渡され、現地からはセレモニーの様子も送られてきました。

生徒たちの、「困っている友達を助けたい!」という気持ちがカタチになりました。
セレモニーの様子① いつも交流を行っている生徒たち
セレモニーの様子② 「THANK YOU YUNOKI!」の声も上がりました。

マラウイの生徒は、交流の時にも日本から送られたマスクやバッジを身につけ、

「本当にありがとう。大切にします。」

と嬉しそうに話していました。

マスクを通じて、より絆が深まった瞬間でした。

日本とマラウイ、それぞれの「学校生活」

第3回目となる今回の交流テーマは「学校生活」

学校で何をどうやって学んでいるのか、質問し合いました。

まずは「国語」について、柚野木の生徒が説明します。

日本では、ひらがな・カタカナ・漢字という3種類の文字を習うことを知ると、マラウイの生徒たちは驚いていた様子でした。

一方のマラウイでは、「地域や学校ごとに違う言語を学ぶんだよ」とのことで、柚野木の生徒たちは新鮮な表情で聞き入っていました。

英語の学びについても、おもしろい「違い」が。

「英語は慣れていない発音が多いから、難しい」という柚野木の生徒の発言に対して、マラウイからは「他の教科も英語で学ぶことがある」という話があり、生徒たちはそれぞれの英語の身につけ方が異なることを知ったようでした。

「算数の公式」で盛り上がる!

日本とマラウイの「違い」について学びを深めた生徒たちでしたが、「共通点」を見つけて盛り上がる場面もありました。

「算数」について話しているうちに、お互いの国で「三角形の面積を求める公式」が同じことを発見。

「じゃあ、今度は一緒に正方形の面積を求めてみよう!」

という声が上がります。

回答が一致すると、日本とマラウイが一体感に包まれ、自然と拍手がわき起こっていました。

「違い」や「同じ」を知ると、コミュニケーションがもっと楽しくなることを学んでくれたのではないかと思います。

交流は続く…!

交流の最後には、マラウイの生徒から「日本では学校で何を学んでいるのかを知ることができて嬉しかった」というコメントもあり、笑顔で手を振って交流は終了しました。

マラウイと日本との間で、一つ一つの話題についてじっくりと会話が行われた第3回目。

回数を重ねるにつれて、生徒たちの「知りたい」「伝えたい」がより大きくなっていると感じます。

12000kmも離れた日本とマラウイですが、こうして少しずつ対話を重ねることで、「友達」のような大切な関係になることができる。そのような気づきが、生徒たちの原体験になり、広い世界に踏み出す一歩につながる力になるんだなと感じました。

次回以降、生徒たちがどんな「発見」「対話」に出会うのか、とても楽しみです!