山口県周南市立富田中学校とマラウイの生徒がつながるWeb交流プログラム「DOTS」を実施しました。富田中学校からは生徒会執行部の11名が、カプタ小学校(マラウイ)からは日本の中学2年生にあたる8年生の6名が参加しました。
双方の生徒にとって、オンラインを通じて少人数で直接やりとりをする機会は初めてだったため、Zoomを繋げる前は両者ともリラックスしながらも、どこか少し緊張しているような面持ちでした。
しかし、日本とマラウイが繋がった瞬間、「わーっ」と歓声があがりました。
特に、自己紹介において、自分の名前をマラウイの生徒たちにちゃんと呼んでもらえた時、大きな歓声があがっていました。
自己紹介の後は、「生徒会」の体制や役割について、富田中の生徒からマラウイの先生・生徒に向けて説明をしました。
日本人にとって当たり前な存在である「生徒会」ですが、マラウイにおける学校生活では生徒主体の体制や活動がまだまだ少ないため、興味深々な様子で、メモを取りながら聞いてくれました。
一方で、マラウイの生徒は、授業の始まりや給食の時間に「ベルを鳴らす係」があると説明。
マラウイには日本のような学校放送システムがないため、チャイムを自動で鳴らすことはできません。そのため、ベル係となった生徒自らが校庭に設置してある鉄状のベルを鳴らし、全校生徒に授業の開始・終了や休憩を知らせます。
その紹介を受けた富田中の生徒たちは、自分たちとの学校生活の違いにとても驚いていました。
また、今回の交流中には、マラウイ側のパソコンの充電がなくなり、交流を一時中断するというハプニングが起こりました。
しかし、その後にマラウイの先生が自分のスマホでZoomに参加し、交流を再開。前日からマラウイでは停電が続いており、十分な充電が確保できない環境にあったを説明してくれました。
オンライン交流の性質上、通信が途切れると不快な気持ちになることもありますが、その背景を知ることによって、自分の知らなかった相手の事情に気づき、大きな学びを得る機会にもなります。
そんなハプニングを学びに転換しながら、マラウイ・日本双方にとっての発見や視野を広げていくことがColorbathが実施するDOTSの特徴でもあります。
今回は、「生徒会」をテーマに生徒同士の交流をおこないました。
「生徒会」という日本人にとって馴染みある活動を、生徒自身が自分たちの言葉で海外の人に説明するという機会は初めてでした。
今回の交流を通して、今ある当たり前が実は他国では当たり前ではない、そんなことをお互いに楽しく学びあいながら、日本の特別活動の意義や魅力を再認識するきっかけになりました。
今後も、EDU−PortプログラムにおけるWeb交流プログラム「DOTS」の実施は11月〜12月にかけて続いていきます。
引き続き、活動についても報告していきますので、是非お楽しみに♪
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