11月10日、山口市立湯田小学校とネパール・サンスカールをオンラインでつなぎ、Web交流プログラム「DOTS」をおこないました。

湯田小学校の5年生にとっては、初めての海外とのオンライン交流。この日のために、ネパールがどこにあって、どんな国なのか、担任の先生と一緒にまなんできました。

元気いっぱいの生徒たちは、ネパールの子どもたちの姿が映った瞬間大歓声。

「ナマステ!(ネパール語でこんにちは)」と挨拶すると、なんとネパール側からも日本語で「こんにちは!」の声が。この瞬間だけでも、生徒たちのセカイがぐぐっと広がり、互いの心が通じ合う様子が感じられました。

「DOTS」定番の自己紹介タイムでは、「My name is~」「I like〜」と、自分の名前や好きな色を伝え、ネパールの生徒にも質問をするなど、活発にコミュニケーションを深めました。

ネパールの生徒に自分の名前を呼びかけてもらうと、とてもうれしそうな、でも少し恥ずかしそうな表情で答えていた姿も印象的でした。

後半は、英語の授業で習った表現を使いながら、サンスカールの子どもたちに質問していきます。

「日本の好きなアニメは?」ときくと、

「ワンピースが好きなんだ!」と意外な答えが。

え…ワンピース知ってるの?!

という日本側のリアクションにサンスカール側も、ニヤリ。

そして、堂々と「僕はルフィが好きだよ!!君は何がすき?」と聞き返され、

驚きながらも「ゾロがすき!」と答えるこどもたち。

今日初めて会う海外の子に、自分の好きなことや好きなものを伝える。それはきっと、生徒たちにとっては勇気が必要なことなのだと思います。

だからこそ、「質問が伝わった!」「楽しそうに答えてくれている!」ということが、喜びにつながるんですね。

こうやって子どもたちの「セカイ=物事に対する視野」が広がっていく瞬間に立ち会えたことが、私も嬉しくなりました。

じつは途中、湯田小の子たちが興奮しすぎて、質問する声が大きすぎて、音割れし…ネパール側にも声が届かなくなったり、ネットが途切れてしまうというトラブルもありました。

しかし、その状況を丁寧に説明すると、子どもたち自らが「静かにしよう!」とか「これぐらいの声で届いてるかな?」と考えてくれるように。自然と「サンスカールの生徒に自分たちの想いを届けたい」という想いが芽生えたことが、伝わってきました。

まずは心のままに、思いっきりやってみる。そこから学びを得て、次のトライにつなげる。

このプロセス全てが、日本の生徒・先生方、そしてネパールやマラウイの人々にとっての学びになることこそが、DOTSの醍醐味であると感じる時間でした。