12月7日、年内最後となるDOTSセミナー「英語力ってなんだろう?〜わたしが国際交流を授業に取り入れるワケ〜」を開催しました。
2022年より取り組んできたDOTSセミナーは、当初、国際交流に取り組む先生方が、ノウハウをシェアしたり、都道府県をこえてつながることができるきっかけを届けることを目的としていました。
今は、より広く、より深く、セカイを広げていく空間に変化しつつあります。
「世界」をたのしみ続ける大人の存在
今回参加してくださったのは、登壇者の塚原先生(こと、レイチェル先生)に加え、DOTSに関わるColorbathスタッフの椎木・櫻井、そして、ほかのプロジェクトをきっかけにColorbathを知ってくださった3人の参加者の方々でした。
現役の教員は1名のみでしたが、全員の共通点として「異文化にふれたり、世界の人とコミュニケーションをとったりするのが楽しい」という経験を持っていることがあり、話は大いに盛り上がりました。
徳地中DOTSの魅力
山口市立徳地中学校での今回の交流は、英語の授業を活用しておこないました。
バレーの強豪校として知られる徳地中の生徒さんの中には、練習のため、授業時間外に時間をとることが難しいケースも多くあります。
「できるだけ多くの子どもたちに体験してもらいたい」という塚原先生の想いにより、今回の交流が実現しました。
また、英語教育に地域として取り組んでいることも特徴で、今回2回目のネパールとの交流には、地域の方も子どもたちと一緒に参加しました。
徳地中DOTSのレポートはこちらから↓
そういった背景を共有した上で、今回のイベントでは当日の録画を使用し、生徒さんや地域の方が、ネパールの子どもたちとコミュニケーションをとっている様子をみていただきました。
塚原先生は、
「交流中前に出てきてくれた生徒たちは、必ずしも英語が得意な子たちではなかったんです。それでも、先生にわからない単語をきいたりしながらも、自分の言葉でネパールの子につたえたい!という気持ちが強かった。あとは授業後に、”次回はもっと発言したい”と伝えてくれる子もいました。次につながっていくと思います。」
という言葉が。
発言している生徒さんを後ろから見守る子どもたちもとても温かい雰囲気で、みんなで空間をつくっていこうとする団結力が強かったのも、印象的な交流でした。
また、歌やダンスの楽しさは万国共通!という発見も。
コミュニケーションの方法は決して「流暢な英語」だけではない。
失敗や恥ずかしさも成長につながる重要なきっかけとして、子どもたちと一緒に味わっていきたいですね、という話になりました。
これからのDOTS
塚原先生は次回の交流では、教室は生徒さんだけに任せ、自分は別室でモニタリングをしたい。そうすることで、どんな挑戦や気づきが生まれるかトライしたい、と話していました。
DOTSの発展、それは決して、生徒さんがネイティブな英語を話せるようになる、知識が増えるなどといったことを意味するのではなく…こうして、先生・子どもたち両方の「挑戦への意欲や安心感」が増していくことなんだなと改めて感じました。
また、今回の「DOTSセミナー」では、これまでさまざまなかたちで海外体験をしてきた方々のお話をきくことができ、学校教育に限らず視野を広げるきっかけになりました。
来年以降のDOTSセミナーも、より多くの人に参加していただき、つながりや対話の効果を拡大させていければいいなと考えています。