昨年の11月に、私(椎木)が柚野木小の生徒に対して授業をさせていただいたことをきっかけにはじまった今回のDOTSプログラム。
2月9日と12日の2回に分けてDOTSを行いました。
柚野木の先生にとっても今回が初めてとなる海外とつないだオンライン授業。何度も事前に打ち合わせをして、接続テストをしながら準備を進めました。
第1回(2/9):感染拡大を乗り越えて
「マラウイの子どもたちと友達になる」という素敵なテーマのもと、1月からは授業内で英語の自己紹介の練習をしたり、柚野木の地域の魅力で何を発信するか話し合ったり、チテンジでマスクづくりを行ったり、子どもたちもこの日を待ち望んでいました。
そんな中…マラウイはコロナ感染者拡大の影響を受け、当初つなぐ予定だった学校が休校に。
そこで、今回は現地コーディネートをしてくれているウォンガニ先生の知り合いであるチャウィンガ先生の自宅からプログラムを実施することに。
チャウィンガ先生の家族や、親戚、近所の子どもたちが自宅の軒先から参加。初めての日本との交流に目をキラキラと輝かせていました。
第2回(2/12):文化を伝える
2回目のDOTSのでは柚野木の地域の方々も参加いただき、地域に古くから伝わる「獅子舞」が披露されたり、マラウイ側からも歌とダンスが紹介され、みんなで画面越しで一緒に踊ったり…大盛りあがりでした。
「どうやったらマラウイの子どもたちと友達になれるかな〜」。そうやっていろんなことを考えながら準備し、練習し、待ち望んでいた日々。
迎えた当日、子どもたちの恥ずかしさや緊張感は画面越しからも伝わってきましたが、交流が進むにつれて「楽しい」「嬉しい」「もっと知りたい」「伝えたい」の気持ちが膨らんでいる様子が伝わってきました。
「マラウイ」という名前も聞いたことなかった未知なる国をグッと身近に感じながら、「友達」だからこそ想い合える関係性に少しずつ、近づけているんだなぁと実感しました。
見えないけれど、心のなかで何かが生まれている
1回目の交流を終えた翌日。柚野木小の先生から、1人の生徒が朝、登校してきて…交流で使用していたTVモニターをみながら「ここにマラウイの人たちが映っていた」と嬉しそうに話していたというエピソードを聞きました。
また、ウォンガニ先生からは、参加した生徒の目がこれまでにないくらい輝いていて、生徒の世界が広がっている瞬間を実感した、と。
「見えないけれど、心のなかで何かが生まれている」先生がおしゃっていたこの表現が私はすごく好きで、胸に深く刻まれました。
そして、それはきっと、生徒さんだけでなく、DOTSに関わったすべての人にとって、そういう種のような存在であり、きっと、次の何かを紡ぎ出す原動力になってくれると私は信じています。
そんな瞬間をColorbathではこれからもじんわり、つむいでいきたいです。
▼DOTSに向けた柚野木小の様子は、ぜひ「柚野木日記」から♪